コンクールに思う事

私は今年初めてコンクールに参加しました。
が、もし生徒がコンクールに出たいと言ったら・・
どうするでしょうか。

その子の年齢にもよりますが、音楽を専門にしている学校に通う子には
受けたければ受けなさいと言うでしょう。
もしも小学生の子からコンクールを受けたいといわれた場合。
これを言うのはだいたい親御さんのご意向ですので
どうして受けたいのか、その後の事も考えての事なのかなどなど
ゆっっっくりとお話をさせて頂きます。

この楽しそうな演奏に点数をつけて合否をつける。
私のような未熟な講師にはちょっと耐え難いです。

先日自分が受けたコンクールでも小さいお子さんの発表を
先生とお母さんと生徒さんで見ておられる方を
何人か見かけました。

合格してただただ喜んで写真を撮っている子。
涙ぐまれるおばあ様。

合否は分かりませんが、審査員の先生の文句を言っている先生。
子供を責めるような目で見るお母様。
思わず顔を背けずにはいられない光景でした。


私はといえば、ただ演奏する場が欲しい。
色々な方の自分の演奏に対する感想、意見が聞きたい。
褒め言葉よりもむしろ注意点の方がうれしい。
どうやったらもっと良くなるのかなど聞けるともっとうれしい。

まぁ、そんなに思うなら日ごろ練習しろって話ですが・・。
今回も先生に「先生のお名前伏せてでも出させて下さい」と
お願いをしました。
私が出る事によって、先生の評価にもなってしまうのが
同業者として分かるから。
練習もしない生徒なのにコンクールに出るって
先生としては頭が痛いと思うのです。
私の先生が言われたのは「名前出しても良いから練習して」でした。
ごもっとも・・。

本選も先生の言われる事をたくさん吸収して行きたいと思っています。
それと、音楽科に通う私の生徒。
理想が高いのは良いけれどもうちょっと頑張ってくれないか・・(涙)
 
 

コンクール採点表

今夏出たコンクールの採点表を2つとも書いてみようと思います。


コンペ:奨励賞(地区予選通過最低点7.96・得点7.78)

  審査員長U木先生(7.5)
とてもきれいにきちんと歌っていますね。
1音ずつの響きがもっとクリアであってlegatoができると
もっと良いかと思いました。
小さいフレーズはとっても欲弾けていますが
それがどこに向かっているか、並べて良い所なのかも
もう少し考えられると曲がもっとまとまって来ると思いました。
*(私の言い分:これは本当に私の課題です。
 やりたくてもなかなかできず、レッスンでも先生に言われています。
 「知っててもできないっていうのはやっぱり技術の問題かな」と
 先生にグサリと言われてしまいました。)

  K野先生(7.8)
曲の中に入りこんでとても気持ちよさそうに弾いていらっしゃいますね。
あなたがこう弾きたいという気持ちはとてもよく伝わってきています。
フレーズ間のつながりがもうすこしスムースにいくといいですね。
音楽の流れがとぎれてしまうことがあるので、それが残念です。
*(私の言い分:本当に気持ち良かったです。
 弾きたい気持ちが伝わるのと音で伝わるのは別ですよね・・。
 入り込みすぎてソナタではなく、小品集のように弾いてしまったと
 自分でも思います。)

  S澤先生(7.8)
和声の移り変わりを意識してフレーズを大きく感じてください。
もう少し盛り上がりが華やかになっても良いと思います。
多少音がこもって聞こえました。
*(左手のフレーズに右手のフレーズが負けてしまうと
 先生にも言われていました。
 盛り上がりはやりすぎなくらいやったつもりでした・・。
 ピアノ自体が音がこもっていると思っていたのに
 私の演奏がそうだったんですね・・。)

  Y下先生(8.0)
音のコントラストがよく感じられます。
全体のテンポ感の中で充分にうたって下さい。
音楽の進行がなく失らずに。
*(はい、コントラストは必要以上に出してしまいました。
 テンポ感も何もあったもんじゃなく歌いまくってました。
 カバレフスキーというより演歌でした・・。)

  Y永先生(7.8)
丁寧に演奏しています。
音の響きも良いですが、壮大なイメージを持って
もう少し大きなイメージを持ってもう少し大きなフレーズが
表現できるともっと良くなります。
テンポが揺れすぎない様注意しましょう。
*(大きなイメージというのはきっと全体を通して見ての
 イメージなんだと解釈しました。
 テンポは自分が酔う程揺らしすぎました・・。
 こぶしまわしすぎですよね・・。)


ベーテンポアノコンクール 予選(通過点発表なし・86.5)

  S谷昭子先生(95)
その場面場面で太い重い音や細い軽い音をもっと
組み合わせる事が出来ると、もっと面白くなりますよね。
比較的御自分の音が太く重たいのを御存知ですか?
とても音質がいいのですが、ちょっと聴くと
他の音質が欲しくなります。
*(S谷先生は美しい音がお好きと事前に調べて知っていたので
 きっと私の演奏はお気に召さないだろうと思っておりました。
 こんな得点をつけて頂けるとは夢にも思わず・・。
 音質が良いと褒めて頂けるのは本当にうれしいです。
 これからの課題がまた増えました。)


  S永雅子先生(80)
とても華やかな厚みのある音色で弾いています。
もっと構成的に単調にならない様に弾いて下さい。
*(高校生の時に1度だけレッスンして頂いた事があります。
 私の好みとはまったく違う感じの先生ですが・・。
 華やかな厚みのある音。
 厚みはあっても華やかさに欠けると思っていたのでうれしいです。)

  Y田信策先生(83)
ピアノ作品である以上、ピアノという楽器が
他のどの楽器よりも多彩で可能性を持っている事を
忘れないようにしたいものです。
ただ美しい音を考えるのではなく、その質にもこだわりを持って・・
私はそう思っています。

        大変結構でした。
*(最後に大きな字で書いて下さった大変結構でした。が
 本当にうれしかったです。
 ただのカッコ良い先生じゃなかったんだ(失礼)
 採点するだけではなく、自分の思うピアノへの可能性を
 書いて下さり、これはとても参考になります。
 もっとピアノを弾くという事を大切にしたいなと思いました。
 コンクール終了後に走って話しかけに行き、直々にアドバイスも
 頂けました。かなりお得。)

  N原博美先生(88)
豊かな響きの音で表現の幅もあり
とてもよい演奏だったと思います。
*(うわーん。感想文だー。
 褒めて下さってるけど・・もうちょっと点数高くても良いじゃん
 なんて思う私は罰当たりでしょうか・・)


   -*- -*- -*- -*- -*- -*- -*- -*- -*- -*-

と、まぁこんな感じでした。
採点表通り、奨励賞で地区本選に進めなかったコンペでは今後の課題が多く
ベーテンでは私の持つ良い点を挙げて頂けているようです。

ベーテン終了後、Y田信策先生を駐車場でお見かけし、
走って行き声をかけさせて頂きました。
私の通っていた短大の講師の先生もやっておられるので
「XX短大でK先生門下だったんです」と言うと
とても驚いた様子でした。
「あの曲は誰のソナタなんですか?審査員の他の先生にお聞きしても
 皆さんご存じないようで・・」と言われ笑ってしまいました。
「カバレフスキーです」と申し上げると「あーなるほど」と。
さすがCDも廃盤になる曲です。
「あなたの音色はとても良い。聴いていて『得だよなぁ』って
 思いましたよ」と笑っていらっしゃいました。
「だけど僕は審査員なのでそれだけで得点を決めるわけにはいかないので
 色々と採点表にも書かせてもらったけれど、
 音で勝負できるんだから、もっと質にこだわると
 もっと素晴らしい演奏になると思いますよ」と言って頂けました。
「11月広島に出られるならば、多分僕もまた審査すると思うので
 楽しみにしています」と・・。

そこで本選が11月にある事を知ったのですが・・。
勝手に審査員の先生に話しかけてアドバイスまで頂くなんて
ちゃっかりしてる私。
しかし、卒業終了した学校の先生が2人審査員にいるなんて。
すごい偶然というか何というか・・。

出発から演奏までグダグダでしたが、今思い返すと
やっぱり行って良かった。
審査は甘いかもしれないけれど、来年の目標のはずだった
「本選」に出られる。
こんな幸せな事はありません。
息抜きをしながら(息抜きのはずのバッハ平均律ビックリする程弾けませんが)
秋に向けて行きたいと思っています。
 
 

コンクール第2弾

高校球児のように、今夏最後のコンクールと思い挑んだ
第1回ベーテンピアノコンクール。

行く前からグダグダでした。
「あれ、演奏会用のブラがない」(結局透けてしまうブラを着用)
「あ、ストッキング履いてない」
「あ、やっぱ水筒に麦茶入れて行こう」
「あ、1回ぐらい弾いて行こうかな」(やる気のなさ満開)
それから車の中でメイク。
「あ、なんか宝塚みたいになっちゃった!」
会場に着いたのは時間ギリギリでした。

受付を済ませ、他の人の演奏を聴く時間もなく
待機場所に案内されてしまいました。

彼氏氏に電話して、平常心。
緊張からとかれる平常心ではなくグダグダからとかれる平常心・・。
演奏会前のこの心境はいかがなものか。
私の部(音大生、院生、音大出身者)は4人。
コンペの時より1人少ないだけ。
私の演奏は4番目。
これは事前に分かっていたので安心していました。
1番目って嫌いなんですよね。

私の部が始まる。
う・・うまい・・。
コンペの時の気の抜け方とは違います。
うわーダメじゃんwwwという感じで聴いていました。
曲目もショパン:バラード1番・バッハ:前奏曲とフーガ(だったと思う)
リスト:リゴレットパラフレーズ・私。
これ私場違い・・。
私が出演したコンペがあまりにレベルが低かった事は分かっています。
他の会場だったり、去年の広島は
もっともっとレベルが高かった事も。
でも場違いな事に変わりはないわけで・・。

会場の中身を知っているので(生徒の発表会でよく使います)
トイレに行ってみたり、お茶を飲みに出たり
ついでに裏口に出てタバコを吸ってみたり。
あののどの渇きはやっぱり緊張していたのかな。
楽しむというよりも笑っちゃいました。
皆さんお上手で、目立つミスもなく(コンクールってそういうもんなんですよね・・きっと・・)
次は私だっという時、ふと足元を見て吹き出しました。
黒パンプスを履いてくるはずが、
なぜか普段履いてる赤いパンプスを履いている私。
衣装と全然合ってない。
おかしくておかしくて、彼氏氏にメールしました。

私の順番が来てしまいました。

昨日のレッスンで先生に教えて頂いた
姿勢の維持の仕方、腕の使い方に意識をおいて弾きました。
でも昨日って・・先生もっと早く教えて下さいよ・・。
あんまり面白くない演奏だった気がする。
コンペの時よりも自分の演奏の記憶がありません。
無難すぎて聴いてる方は面白くなかったかな・・。
でもさすがスタインウェイ。
粗を隠してくれました。
が、私はヤマハのセミコンくらいがちょうど良かったかな。
鳴らない人には鳴らせないから・・。

1年前にネットで知り合ったゆーこさんが見に来て下さってました。
とっても暑い中、そしてお忙しい時間にありがとうございました。

きょきょさんがイチバン良かったよーなんて
暖かいお言葉を頂き、自分の演奏を覚えてないもんで
とてもうれしかったです。
そして赤い靴を褒めて頂きました。
が・・黒のはずだったのーっ。と笑ってゆーこさんをお見送りしました。

まもなく結果が発表されました。
が、すぐには見にいけませんでした。
先に採点表をもらって、貼りだされた結果を見に行く。

・・・え?
全員優秀賞?奨励賞もいないの?予選落ちもいないの?
って事は私も?
本選出場者って書いてある。
え?夏は終わらないの?
次があるの?

次の予定なんて参加する事に意義がある私はいつあるかさえも
調べておりませんでした。
もうカバレフスキーとは一旦さよならしたい・・。
もう弾けないよ・・。
彼氏氏にメール。先生にメール。
あわただしくやりながらも、やっぱりうれしくて
携帯で貼り出された演奏番号を撮りました。

長くなったので、採点表の詳細と本選に関してはまた後日。
 
 

この夏最後のコンクール

最後とは言っても2個だけなんですが・・。
行って来ます。
 
 

書き忘れてたレッスン

今週も月曜日レッスンに行って参りました。
採点表を持って・・。

採点表届いてました。
あまりの点数の悪さに自分でも呆れてしまいました。
まぁ・・通過点も低かったですけど・・。

採点表には
・・・後で書きます・・・

それをパラパラと見られた先生。
「うーん、抑えすぎた?」と聞かれた。
いや・・ノリノリで弾きましたが・・。

そしてカバレレッスン。
通して弾かず、その時々でチェックを入れて頂いて終わりました。
「先生、私コンペで燃え尽きて次のコンクールもう灰なんですが」
唐突に言ってみる。
先生爆笑・・。
「まぁまぁいろんな方のアドバイス頂けると思って弾いてみましょう」

そして持っていく予定だった平均律はプレリュードしかまだ
譜読みが終わってないので、延期。
やばい・・練習しなくては・・。
パガ6も譜読みしなきゃ・・。

カバレフスキーを半年もやってしまったので、
譜読みという作業をしばらくやっていない。
ちょっと不安だわ。

その前に、伴奏のお仕事があるので今はそっちに集中しなきゃ。
もう合わせはないし・・。
まだ弾けてない場所があるってのも問題だけれども。
 
 

コンペ後初レッスン

先生に審査表を持っていくはずが、
送ってもらう事にしたので持って行けず・・。

プログラム(500円出して買いました!高っ)を見せて
「誰が予選通過だと思いますかー?」って聴くと
「分かるわけないじゃん!」と言われました。
当たり前ですよね。
でも皆様の選曲がすごかった事だけは先生にも分かって頂けた。

・リスト/「パガニーニによる大練習曲」より第3番
・フォーレ/ノクターン第13番
・カバレフスキー/ソナタ第1番第1楽章
・ショパン/ポロネーズ第1番
・ベートーヴェン/ピアノソナタ第21番「ヴァルトシュタイン」第1楽章

なんでこう点数の取れなさそうな曲で挑むんだろう・・。
普通に疑問だったのですが、
「その道を突き詰めてらっしゃる方もおられるからねぇ」と先生。
でも聴いた限りでは突き詰めてはいなかったような・・。
なんて失敬な事を思ってしまいました。

弾きにくいピアノだった事、6分45秒に収まらなくて後1小節で
切られてしまった事、次点だった事、色々お話しました。

先生もかなり悔しがって下さって、
「何が足りなかったんだろう」と分析して下さいました。
「最後の1小節で切られたって事は、終わり1ページが
 終止に入ってると聴こえなかったんじゃないかな」と。
そういう考え方は全くしていなかったので、
目からうろこでした。
確かに歌いまくってた。
喉自慢大会ですか?って程歌ってた。
自分の中のイメージである絶望の中での諦めや静けさ、
でもちょっと落ち着きを取り戻している感じなんて
まったく意識せずに弾いていた。
採点表が早くほしい・・。

で、レッスンでは1回通して弾いて
注意点を6項目ほど楽譜に書いて頂いて、次の曲決めました。

バッハの平均律第1巻21番。
そして指の訓練をする為に先生が散々悩まれ
リストのパガニーニ大練習曲の6番。

いつかはリストを弾きたいという私の言葉に
「今やれば良いじゃないですか」と言われ
伝説は今やるには重過ぎる・・と思い、パガ6を申し出た。
ついでに、ラ・カンパネラの良さが誰が弾いても分からない話をした。
多分後5年、10年先には良さが分かるかもしれないけど
今は分からない!と言うと「そうかもねー」と笑ってらした。
「あの曲はね、あれで良いの。そう思わなきゃ」と。

さてさて、次のレッスンは来週ですから、
平均律とカバレでも持っていけるかな。
 
 

悔しい・・

コンペ終わりました。
結果から言うと地区予選敗退。
はい、前々からそうだとは思っていたし、
私にとっては地区予選が本選!なんて言ってたし
先生もその気満々で「もう次の曲聴きたいー」なんて言われてましたしw

でも実際終わってみるとやはり悔しいです。
結果の貼り出しまで待つと彼氏氏が大阪に帰れなくなるので
電話での合格者発表をしてくれるとの事でお願いして帰りました。

私の出た部門は5人のエントリーだったのですが
とにかく弾きにくいピアノでした。
思い通りに音が響かない、ペダルのタイミングが合わない等等・・。
3番目に弾いて前の人の演奏を聴いていても
なんかこのピアノ弾きにくそう・・と思っていましたが
本当に弾きにくかったです。

でもやるだけやりました。
今までで一番上手く弾けたんじゃないかな。
自分で弾いていて自分の音がまともに聴けたのって
本番だけだったかもしれない。
その代わり残り1小節の所で切られましたが。
テンポを揺らしすぎたようで、6分45秒超えてしまったようです。
6分半では弾けていた曲なのでかなり遅いですね。

自分の演奏を部外者として観ていないので何とも言えませんが
彼氏氏と勝手に「予選通過は2番と5番かなぁ」とか
「いやー4番だと思う」なんて言ってたので
他の方が予選通過だったのが意外で意外で。
余計に悔しくなった気がしますw

採点表も頂いていないので、どこがどうだったのか分かりませんが
電話で「次点でした」と言われたのが悔しさを益々増殖させました。

次は24日です。
が、もう力を使い果たしてしまった気がします・・。
く・・悔しい・・。

地区予選突破したら彼氏氏がドレス買ってくれるはずだったのにーw
 
 

今日

広島に行ってきます。
仕事のゴタゴタから昨日は仕事が終わってもグッタリ。

私のミスから手放さなくてはならなくなった生徒が電話してほしいと
言っていたので、電話する。
会社からどうやっても私に担当させてはもらえなくなった生徒。

どうにかしてあげたかったけれど、どうにもできなかった。
本当に自分の無力さを感じ、申し訳なかった。
6年生のその生徒は、1日2時間部屋にこもって練習をしてくるような
練習嫌いな私とは違ってとってもピアノが好きな生徒だった。
「先生を代わりたくない」とお母さんが会社にうったえても
「子供がそんな事を言うはずがない」と一蹴されたらしく、
お母さんも最初は泣きながら私に電話してきた。
本当につらかった。

他の先生じゃ嫌だって気持ちは私にはすごく分かる。
高校生の時に先生が突然ご結婚され、先生が交代になった時
私は新しい先生の話を一切聞かなかった。
名前を呼ばれても返事すらしなかった。

それを完全に否定する経営者の考えは私にはまったく分からない。
でもそこに所属している限りは従わなくてはならない。
今預かっている可愛い生徒たちを手放したくもない。

「新しい先生になってもきょきょ先生はOOちゃんの見方だよ」
「いつだってママの携帯借りて電話してくれば良いじゃない」
「新しい先生に、きょきょ先生が教えてくれなかった事をたくさん教えてもらうのよ」
「発表会ではどれだけ上手になったかちゃーんと見とくからね」

一生懸命思いつく限りの言葉を言ったけれども
電話の向こうの生徒は涙をこらえるのが必死なのが分かった。
つらかった。

深夜にひとつだけ救いがあった。
唯一の同期がその子を担当する事に決まった。
心から信頼できる先生だ。
安心してその子を見てやって下さいと言える。

今日はちょっとだけ安心してコンペに挑めそうだ。
朝から彼氏氏が一緒にいてくれる。
無理なお願いをしたと思うけれど、いつもと同じ気持ちで
初めて出るコンクールに挑みたかった。
少しでも楽しいを感じながら弾きたかった。
さて、今日の演奏はどうなるでしょうか。